大日本印刷 日当りが悪い室内を2倍明るくする「DNP採光フィルム」を開発
2015年12月10日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、窓から入る太陽光を天井などに効果的に反射、拡散させて、部屋全体を明るくするDNPの採光フィルムのラインアップとして、リフォーム時などに既存の窓ガラスに貼り付けて同様の効果が得られる新製品「DNP採光フィルム(現場施工用)」を開発した。2016年1月に販売を開始する。
同フィルムは、高い採光機能に加えて、表面を平滑にすることによって既存の窓ガラスに貼り付後も、汚れの拭き取りなども容易に行える。またガラスにフィルムを貼ることで、破損した際のガラスの飛散防止につながる。さらに、最表面に保護層を付与することによって、傷が付きにくく、太陽光の照射による黄変(黄色に変色すること)が起こりづらいなどの高い耐久性を実現した。
新築の住宅やオフィスビル向けに、2枚のガラスの間に採光フィルムを挟んで貼り合わせた「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」を10月に発売したが、同製品をラインアップに追加することで、新築と既築の両方の住宅やオフィスビルなどの窓ガラスへの対応が可能になった。なお、「DNP採光フィルム(合わせガラス用)」は、大手ハウスメーカーに採用された。

DNPは「環境とエネルギー」を事業の成長領域のひとつと位置づけ、社会や生活者への新しい価値の提供に努めている。現在、省エネルギー対策として、リフォーム時や既築の住宅の窓に貼るウィンドウフィルムは、遮熱や断熱などの熱制御機能を重視した製品があるが、一方で太陽光を効果的に採り入れ、日中の室内を明るくし、かつ電力消費量削減につなげる採光フィルムが近年、注目されている。DNPは、ディスプレー向け光学フィルムなどで培った光学設計や微細加工の技術を活かし、光を反射、拡散させる機能を持つ採光フィルムの開発を進めている。今回、新たに要望の高かった既存の窓ガラスに貼り付けるタイプの採光フィルムを開発した。

【「DNP採光フィルム(現場施工用)」の特長】
・太陽光を効率的に取り込んで室内を明るくできるように設計し、既存の窓ガラスに専門業者が本フィルムを貼り付けることで、日当たりの悪い北側の窓に、同フィルムを使用した場合、使用前と比べて室内の明るさが2倍に向上し、照明エネルギーを13%削減できた。
・光を反射、拡散させる機能を、フィルムの表面ではなくフィルムの内部に持たせる構造にすることで、表面が平滑な採光フィルムとすることに成功した。このため、専門業者の窓への貼り付けが容易になるとともに、生活者は、埃などのゴミが付着しても容易に拭き取ることが可能。
・最表面に硬度の高いハードコート剤をコーティングしているために傷がつきにくく、また光による黄変などの劣化に対する耐久性に優れている。
・太陽光の紫外線を99%カットできるため、人体や家具、カーペットなどへのダメージを軽減する。
・飛散防止効果があるため、窓ガラスが割れた際にガラスの飛散を抑制する。
・フィルム表面の光を拡散させる層により、透明なガラスに貼り付けると、すりガラス調になるためプライバシー効果が高められる。

【今後の展開について】
DNPは、同フィルムを住宅やオフィスビル、文教施設、商業施設、医療施設などに提供し、2017年度までに累計で30億円の売上を目指す。また、太陽光を有効活用し、より取り付けが容易な採光フィルムを活用した新製品の開発などを進めていく。
なお「DNP採光フィルム」は、12月10日(木)~12日(金)に東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2015」のDNPブースに出展される。