古河電池と凸版印刷 非常用マグネシウム空気電池がエコプロダクツ大賞「推進協議会会長賞」受賞
2015年11月10日
古河電池(神奈川県横浜市、徳山勝敏社長)と凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、非常用マグネシウム空気電池「MgBOX(マグボックス)」で、エコプロダクツ大賞推進協議会が主催する第12回エコプロダクツ大賞「エコプロダクツ部門 推進協議会会長賞」を受賞した。
 「MgBOX」は、古河電池と凸版印刷が共同で開発・販売する非常用電池で、難燃性マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を投入することで発電できる。大容量かつ長期間保存可能なだけでなく、使い捨て電池として使用後の廃棄が容易となるよう、紙製容器を使用している。
 「MgBOX」の、電池でありながら一般ゴミとして容易に廃棄可能な点や材料にレアメタルや環境に有害な物質などが使用されていない点が評価され、今回の受賞につながった。
 なお同製品は、2015年12月10日(木)から12日(土)に開催される「エコプロダクツ2015」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示する。

■ 開発の背景
 災害時の最も重要な問題の一つに、携帯電話の電池切れによる情報の遮断がある。東日本大震災の被災地(福島県いわき市)に工場を持つ古河電池は、震災時の経験を活かし、非常時に水を入れるだけで、簡単に多数の携帯機器へ電力を供給できるマグネシウム空気電池の開発を、凸版印刷と共同で行った。
 負極に用いるマグネシウムは地球上に大量に存在している物質で、塩水に溶けやすく原子が放出する電子の量も多いため発電効率が高いといった特長があり、同製品では、より安全性を高めるため、難燃性マグネシウムに加工して使用している。正極には、酸素の反応を活性化させる触媒として従来はプラチナやレアメタルを使用していたが、古河電池の独自技術により、レアメタルを使用しない酸素還元触媒を使用することでコストを削減した。さらに、使い捨て電池として使用後の廃棄が容易となるよう紙製容器を使用し、環境にも配慮している。

■ 「MgBOX」の特長
・水や海水を入れるだけで発電
・スマートフォンなどUSB 機器の充電に最適
・大容量!スマートフォンを最大30 回充電
・USB タイプの出力端子を2 個装備
・世界初の紙製容器でできたマグネシウム空気電池
 (使い捨て電池として使用後の廃棄が容易となるよう、紙製容器を使用)
・騒音を発生せず、また発電時に二酸化炭素を発生しない環境に配慮した電池