大日本印刷とローレルバンクマシン 金融機関等の機器を安全に遠隔保守するサービスを提供
2015年10月09日
大日本印刷(DNP)とローレルバンクマシンは、金融機関で使用される現金処理機などの機器を高度なセキュリティ技術で安全を確保しつつ、IoT(Internet of Things)技術を利用して遠隔から保守が行えるサービスを共同開発し提供する。2016年春にテスト運用を行い、同年秋に本格サービスの開始を目指す。

【サービス開発の背景】
近年、複合機メーカーなどが、M2M/IoT技術を活用して、オフィス内のOA機器の状態や利用状況を遠隔で監視し、消耗品の供給や故障時の迅速な対応などを行う「遠隔保守サービス」が増えている。一方、個人情報や取引情報などの重要情報を取り扱う金融機関では、情報の管理・保全を最優先して、外部ネットワークとの接続を最小限にとどめていることから、社内に設置している機器の遠隔保守サービスは導入されず、故障時の対応などに手間や時間がかかることが課題となっていた。
DNPは、クレジットカードやキャッシュカードなどの高セキュリティICカードの開発で培ったノウハウを活用して、安心・安全なIoTサービスのプラットフォームを構築し、セキュリティに優れた遠隔保守の実現を支援する。このプラットフォームは、ICカードに使われるセキュアチップを用いて、機器間で送受信するデータの改ざん・盗聴を防止するほか、機器から収集した情報を一元管理するクラウドや通信機器などをワンストップで提供する。
今回DNPとローレルバンクマシンは、DNPのIoTプラットフォームを利用するとともに、ローレルバンクマシンの機器に、このセキュアチップを搭載したモジュールを実装し、安心・安全に遠隔保守を行うサービスを共同で提供する。

【サービスの特徴】
ローレルバンクマシンの現金処理機などの状態や利用状況をリアルタイムで把握することで、保守サービスの品質向上を実現するとともに、機器の最適な運用方法などを提案し、機器の作業性の向上や、金融機関の業務効率化を図る。
●安心・安全
現金処理機などの機器に搭載する無線通信モジュールおよびゲートウエー端末にセキュアチップを実装することで、送受信するデータの改ざんや盗聴を防止する。各機器が発信するデータは、ゲートウエー端末を経由して、高いセキュリティを備えたクラウドへ送信される。
●保守サービスの品質向上
ローレルバンクマシンは、クラウドに集約された機器の稼働状況のデータを閲覧し、保守サービスへ活用する。機器の状態・利用状況をリアルタイムで把握することで、金融機関からの問い合わせに対して最適な保守サービスの提供が可能となる。
●さらに利便性を向上する提案も可能
各拠点で個々に行っている機器の設定の一元化や、機器稼働情報の収集・分析を行うことにより、金融機関に合った最適な運用の提案が可能となる。

【今後について】
DNPとローレルバンクマシンは、2018年度までに2,000店舗での同サービスの導入を目指す。またDNPは、同ビジネスモデルを他の業界にも水平展開し、製造機器やOA機器などのベンダーと同様のサービスを共同開発し、2020年度に年間30億円の売上を目指す。