三光・ホッカツ エコ綴じ製本機
2015年10月06日
カレンダー専用機を開発
針金や糊不必要のエコ仕様

 三光(石川県河北郡)が製品開発し、ホッカツ(石川県金沢市、前出猛男社長)が特約代理店となって販売を続けてきた究極のエコ製本機「エコ・プレスバインダー」の新製品として「エコ・プレスバインダーカレンダー専用機」が「IGAS2015」で披露され、来場者の関心を集めた。
 地球に優しい究極のエコ機械として2010年より市場に投入されてきた「エコ・プレスバインダー」は発売以来、針金や糊といった副資材や熱を一切使用せずに、加圧のみで多枚数の紙を瞬時に高い強度で綴じることができる加工機として注目を集めてきた。
 現在、既存の紙綴じ方法としては、主に針金・糊付け・熱圧着・糸かがりなどがあるが、針金は指に怪我をさせる可能性があり、シュレッダー使用の際、針金を外す煩わしい作業が伴っていた。
 一方で、糊付け・糸かがりや熱圧着では、加工スピードや生産管理、コストやリサイクルなどの問題点もあり、こうした点から業界では新しい紙とじ方法が求められていた。
 これらの課題に対して「エコ・プレスバインダー」は、上下2枚の歯の間に紙を挟んで上歯を上下させ、加圧で紙を綴じ、針金・糊・糸・接着剤などの副資材を一切使用せず、また熱も使用しない製本機となっている。
 近年では、「エコ・プレスバインダー」を導入した企業では針金を使わないことが印刷発注者の注目を集め、食料品関係を筆頭に商品カタログやパンフレットにエコ綴じ製本における需要が拡大している。
 今回新たに開発された新タイプの「エコ・プレスバインダーカレンダー専用機」では、針金なし・糊なし・加熱なしで「歯型」による加圧のみで紙を綴じる製本機械となっており、地球環境配慮の上で一翼を担うものとなっている。
 カレンダー機を安価に改良した同製品を導入することにより、これまで外注していたカレンダーの印刷から製本までが全て自社で製作できるようになる。
 印刷会社にとっては、エコ綴じによる付加価値の高い製品を仕上げることができるため、これまで部数が少なかったために発注できなかった地域の小規模商店やイベントで極小ロットのオリジナルカレンダーが配布できるようになるため、営業が新規開拓をはじめとする受注拡大を図るためのツールとなる。
 同時に、環境面や安全衛生面において印刷発注者から「針金を使わない製本方法があれば採用したい」という要望にも応えられるようになる。
 「エコ・プレスバインダーカレンダー専用機」の仕様は次の通り。
 ▽ワークサイズ=B4~A2
 ▽1枚の紙厚=0・05mm~0・15mm(紙質により多少の差あり)
 ▽1枚の綴じ厚=0・3mm~1・5mm(紙質により多少の差あり)
 ▽綴じピッチ=最少75mm(紙質により多少の差あり)
 ▽1箇所の綴じ幅=3mm~25mm(紙質により多少の差あり)
 ▽紙質=上質(1部)・マット紙・コート紙・その他
 ▽機械速度=300~600冊/時
 食品や薬品などの箱も安心して
 このほかにも、「IGAS2015」では冊子製本で培った紙を綴じる技術をパッケージ用途に展開したロータリー型エコ・プレス機「BOXMAN」を展示。
 同製品は、回転している2枚の円盤(歯型)の間に紙(コートボール紙)を挟み込み、圧着だけで紙を綴じて箱にする究極のエコ機となっており、材料不要・加熱不要で屑も全く発生しないため、食品や薬品、化粧品などの箱として安心して使用できる。
 現在、開発元の三光ではエコ綴じが手軽に導入できる手動タイプの「SYT―Ⅰ型」をはじめ、セミオートタイプの「SYT―Ⅱ型」、全自動中綴じ4鞍ライン「SYT―3」、DMの袋綴じやカレンダー製本に最適な「SYT―4」の販売を行っている。

(印刷タイムス 2015年9月20日号掲載)