今年を「グランドデザイン元年」に「日印産連30年の歩み」を発刊
2015年10月06日
一般社団法人日本印刷産業連合会 稲木歳明会長

日本印刷産業連合会は、1985年に印刷産業主要10団体が結集し、「産業の一層の発展と、国民生活と文化の向上に寄与する」ことを目的に設立されました。当時の印刷産業界は多くの課題を抱えており、産業全体を統括する連合体の設立が待望されていました。その設立に情熱を注ぎ、その後の運営に力を尽くされた諸先輩に、心より敬意を表します。
 また、設立以来、経済産業省をはじめ関係省庁の熱心なご指導を賜り、行政との連携を深めてまいりました。そして、製紙、インキ、機械、製版機材など印刷に関わる企業、団体のご協力のもと、様々な課題を克服しながら日々の活動を推進してまいりました。当連合会が30周年を迎えることができましたのも、ひとえに関係各位のご支援の賜物と感謝しております。
 この30年間を振り返りますと、社会・経済情勢は大きく変化し、印刷産業を取り巻く環境も激変しました。そこで、従来の活動や組織、予算等を抜本的に見直し、役割や活動テーマを再構築する「グランドデザイン」を策定いたしました。本年を「グランドデザイン元年」とし、数年度にわたる事業計画を着実に遂行して、″印刷産業を未来にリードする団体″を目指してまいります。
 この新たなスタートにあたり、先人の歩みを振り返る「日印産連30年の歩み」を刊行いたしました。印刷産業の未来への橋渡しとなることを願い、印刷産業が激動する社会経済と向き合い、いかに対応してきたかをまとめております。業界内外の皆様にご高覧頂き、当連合会への一層のご理解と、新たな活動に対するご支援が得られますことを願っております。
 さて、本年は4年ごとの「印刷文化典」の年にあたります。記念式典では、長年にわたり印刷産業の発展に貢献された方々が、「印刷文化賞」をはじめとする各賞を受賞されます。また、環境の改善に積極的に取り組み、地域社会の信頼を得るために努力された工場を、「印刷産業環境優良工場」として表彰いたします。さらに本年は、設立30周年記念として、クライアントを対象とした「グリーンプリンティング環境大賞」を設けました。日印産連が推進する「地球にやさしい印刷製品づくり」に貢献頂いたクライアントの方々への感謝を込めるとともに、グリーンプリンティング制度の普及を目指すものです。各賞を受賞されます皆様に心からの敬意と感謝を表しますとともに、今後も印刷産業発展のためにご尽力賜りますようお願い申し上げます。
 また、記念式典、懇親会に先立ち、印刷産業の現状と課題を考える「国際印刷フォーラム」を東京ビッグサイトにて開催いたします。メディアの多様化等により世界的にプリントメディア市場の減少が続いていますが、欧州の対応を紹介するとともに、日本の業界関係者とのパネルディスカッションを通じて相互の課題及び展望を議論して頂く予定です。どうぞご期待ください。
 最後になりますが、当連合会に対するご支援に感謝するとともに、今後とも一層のご指導を賜りますようお願い申し上げます。併せて会員10団体並びに関係業界のますますのご発展を祈念して、挨拶とさせて頂きます。

(印刷タイムス 2015年9月10日号掲載)