サイバネット(株)がJunaio採用企業の構築資産を継続利用する独自ポータルサイトを開発
2015年08月18日
メタイオ社の製品提供打ち切り後の対応策を示す

短納期・低価格・低リソースのAR開発環境を実現
独自ポータルサイトで利用者支援
「cybARnet」を8月3日から提供

 日本市場で採用企業が最も多いAR(拡張現実)技術「Junaio」を提供する独・メタイオ社が、5月27日の同社ホームページを更新して、一連の製品群の提供中止をアナウンスしたことから既存ユーザーの戸惑いが続いているが、メタイオ社の日本側代理店となっているサイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役:田中邦明、以下「サイバネット」)は、7月23日、Junaioで構築した資産を継続利用するための新たなARサービス「cybARnet」の提供を8月3日から開始することを明らかにした。
 これを受けて関西地区を拠点にARを手掛ける印刷企業の支援活動を行っている販促AR推進機構(井戸剛理事長)は、Junaioに代わる新たなARアプリ技術の開発を検討していたが、既存Junaioユーザーの救済措置を重視する立場からサイバネット社の対応を支持する方針を固めた。同時に新たな開発を目指して準備を進めてきた構想を、cybARnetにも対応する編集システムの開発に向ける方針に切り替えていくことにしている。技術提供の今後の動向に関する詳細は、販促AR推進機構まで。
 ARは、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末の急速な普及を背景に、その直感的なユーザーインターフェイスを利用することで、主に宣伝広告の分野で成長を続けてきている。近年では、スマートグラスと連動することで、ハンズフリーで電子マニュアルを表示するシステムに利用されるなど、製造業での利用も広まってきている。
 今回、提供を開始するサービス「cybARnet」は、ARコンテンツ作成を支援する統合的なサービスメニューで、2015年12月で提供中止となる世界標準的なARアプリJunaio(ジュナイオ)を利用してきたARコンテンツ開発者が、そのARコンテンツ資産を「cybARnet」へ簡単に移行することができるようにすることが狙いとなっている。

 ■ARコンテンツ開発者のメリット
 ▽Junaio用のARシナリオが利用可能
 世界的に高いシェアを持つ無償ARブラウザJunaioのARシナリオを「cybARnetアプリ」で再生が可能。
 ▽低価格
 無料で使用できるほか、有償サービスも月額や従量制の価格体系になっているため、少ない初期投資で開発を始めることができる。
 ▽低リソース
 ARコンテンツ開発者は、チャネルの作成や、シナリオとコンテンツのサーバへのアップロードを、「cybARnet開発者ポータル」経由で、直接、簡単に実行できる。通常、各コンテンツごとに必要となり、また開発にはプログラミング技術が必要となるスマホアプリの開発作業から解放され、魅力的なARシナリオやコンテンツの開発に注力することができる。
 ▽開発期間の短縮
 個別のアプリ開発が不要なため、「アプリ開発」や「アプリごとに必要なダウンロードサイトへの登録」にかかる時間・リソースが削減でき、企画・開発からリリースまでの時間を大幅に短縮することができる。
 ■ARコンテンツを利用するアプリユーザー(エンドユーザー)のメリット
 無料AR用アプリ「cybARnetアプリ」を1度ダウンロードするだけで、「cybARnet」で開発されたすべてのコンテンツが利用可能となる。
 ■同サービスを活用したARコンテンツ利用シーン
 「cybARnetアプリ」を1度ダウンロードするだけで各種ARコンテンツが使えるため、さまざまなマニュアルを必要とする製造現場でのAR活用に最適。また、開発期間が短く低予算での開発が可能なため、急なキャンペーン企画や低予算の販促企画などでも利用が見込まれる。
 *ARシナリオ:例えば、「画像Aを認識すると、その上に動画Bを同じ大きさで再生する」というようなARの動作に関する記述。Junaio用のARシナリオはCreator(クリエーター)と呼ばれるアプリケーションで対話的に作成することができる。cybARnetアプリは、そのARシナリオを再生することができる。(但し、一部、互換性のない記述があるので、詳細は記事最終に示すホームページで確認を)
 *チャネル:ARコンテンツを開発する単位のことをいい、cybARnetでは、多くの開発者が共通に利用する。開発された各ARコンテンツはチャネルという概念で管理され、チャネル番号によって呼び出すことが可能となる。
 ■システム構成
 ▽ARコンテンツ開発ポータル「cybARnet」
 cybARnetアプリケーション体験も可能な、ARコンテンツを開発するための独自ポータルサービス。サービスを購入した開発者は、Webブラウザからサービスにアクセスでき、そこから無制限にARコンテンツを登録することができる。
 ■無料ARアプリ「cybARnetアプリ」
 ▽スマートフォンやタブレットにインストールして利用する無料アプリケーション。AppStore、またはGooglePlayからダウンロードして利用することができる。
 ▽文字列またはQRコードでチャネルを検索することが可能。
 ▽画像マーカの認識、トラッキングができる。
 ▽フルスクリーンの動画、インページ動画、3次元モデルの表示、アニメーションなどのコンテンツの表示が可能。
 詳細については、Webサイトで確認のこと。
 http://www.cybernet.co.jp/ar-vr/products/csc-ar/cybarnet.html
 サービス提供ロードマップ
 ■2015年8月3日 Lite(ライト)サービスの提供開始。チャネル検索にQRコードと文字列のみ利用可能。
 ■2015年10月1日 Basic(ベーシック)サービスの提供開始。チャネル検索に画像検索が利用できるようになる。
 ■2015年12月1日 Pro(プロ)サービスの提供開始。オリジナルアプリ作製のための機構を利用できるようになる。

サイバネットについて
 サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野の多岐にわたる先端的なソフトウエアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウエア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供している。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウエアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応している。同社に関する詳しい情報については、Webサイト http://www.cybernet.co.jp/を参照。