日印産連 6月12日に国連グローバル・コンパクトに登録される
2015年07月09日

持続可能社会の実現に賛同表明


印刷産業の社会的責任向上へ未来志向の計画を背景にして




 一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連、稲木歳明会長)は、5月21日に開催された理事会において、国連が提唱する持続可能な社会の実現に関するイニシアチブである「グローバル・コンパクト(GC)」※へ賛同表明することを決定した。この決定を受けて、稲木会長名で賛同表明レターをGCに送り、6月12日に国連グローバル・コンパクト賛同企業として登録された。日本の経済団体としてGCに賛同表明するのは日本で初めてのケースとなる。
日印産連は今年で設立30周年を迎えるが、設立時との経営環境の変化は極めて大きくなっている。このため、これまでの日印産連の事業を抜本的に見直して、未来志向の計画としてグランドデザインを描き、事業目的である「印刷産業の発展を通じて、社会の発展や情報文化、生活文化の向上に貢献」し、これまで以上に社会的責任(SR)を果たしていくための活動に集中していく。
 このグランドデザインの展開の中で、日印産連は会員企業の価値創出力強化につながる情報提供や教育・啓発活動に力を注いでいく。次に、地球環境問題、情報セキュリティー、新しい法制度などへの対応、安心して働ける職場の安全衛生への対応、女性活躍推進などのテーマにも積極的に取り組み、印刷産業が社会の期待に応え、これまで以上に信頼される産業をめざしていく。
 印刷産業は、ドメスティックな産業というイメージが強いが、グローバルな事業も拡大してきている。国外で事業を進めるということだけでなく、サプライチェーンのグローバル化はすでに定着してきており、海外のさまざまな諸課題に直面することも増えてきている。日印産連のGC賛同表明は、印刷産業のSR推進のシンボルという意味だけでなく、グローバル化する印刷産業にとって重要な意味を持っている。今後は、このGCを核に、印刷産業全体のSRの取り組みをさらに強化していく。
※グローバル・コンパクト(GC)とは、国連が課題としている、人権の保護、労働(強制労働や児童労働、職業差別などの課題)、環境、腐敗防止の4分野について10の原則を定め、その原則に企業や団体が賛同するとともに、それらの課題解決に自ら取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献しようとする取り組み。

グランドデザイン元年に位置付ける 30周年の節目迎え事業計画遂行目指す



 一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連、稲木歳明会長)は6月10日、千代田区紀尾井町・ホテルニューオータニで第30回定時総会を開催し、平成26年度事業報告並びに決算報告および平成27年度事業計画並びに収支予算等、原案どおり承認された。
 懇親会の挨拶で、稲木会長は日印産連が設立30周年の節目を迎えたことにふれ、「総会で承認された事業計画と予算は皆さんの協力で策定されたグランドデザインに基づいて作られた。事業計画の基本となるグランドデザインは単年で完了するものではなく、本年は『グランドデザイン元年』として位置づけ、事業計画を着実に遂行していく」と述べるとともに、日印産連が業界の発展と生活文化向上に寄与する団体を目指していくことを促した。
平成27年度事業計画は、グランドデザインの概念に沿い、印刷産業のSR遂行に資する活動に集中していくとともに、グランドデザインの目的に沿った組織体制と明確な指針(ミッションステートメント)で行動する組織体制に再編する。事業運営体制は3区分を基本とし、日印産連として表彰を司る顕彰委員会を設け、審査・認定事業を継続する。また、数年来の継続事業の労働安全衛生の推進、環境政策の推進、経営課題への取り組み、変化への対応についてはグランドデザインの考え方に基づき、それぞれの委員会、部会、WG等で推進していく。