SIB(株)が提唱。消費者の視線の動きを「見える化」
2015年07月07日
ウエアラブルとは腕時計型やメガネ型などの、直接身に着けられるほど小規模なコンピュータを指す。この言語の浸透と共に認知度を上げ、様々な分野でアイトラッキングは使われるようになった。アイトラッキングは、メガネ型のウエアラブルを利用して行う。人の眼球の動きを赤外線で検知する機器でその人が示す興味を記録し、分析する。人の思考や無意識な行動まで計測できるその先進的なテクノロジーは、単なるマーケティング分野での活用を飛び越え、市場調査、パッケージデザイン調査、ニューロマーケティング、心理学、眼科学、スポーツにおけるプロ訓練など、幅広い分野で活用されている。
 SIB(株)の大橋氏は6月1日行われたセミナーの中で、アイトラッキングの活用事例を紹介すると共にその効果について述べた。
 ■事例 広告ポスターでの調査:女性モデルの顔のアップ。モデルの目の前に商品が置かれているという構図。
A:モデルが正面を向いている。 
B:モデルが商品へ視線を送っている。
 どちらが消費者の視線を商品へ集めることができるか、という調査を行った結果、Bのほうがより効果があることが分かった。モデルの視線につられ、消費者にも商品を見ようとする意識が働いたという結果。
 同様に、録画用DVDの商品パッケージにおいて、消費者がどこを見ているのかを調査し、判明した箇所を見やすく大きく、デザインの改討を行ったところ、売上が3倍になったという事例も紹介された。
 セミナーではまた、デジタル機器を活用したお客様への提案方法として、フロアの一角を店舗と同じように棚や商品を並べ、売りたい商品をどの位置にどのようなデザインのパッケージでどういうふうに陳列したら消費者の目に留まるかを、その場でオンデマンドのパッケージ機を活用しながらアイトラッキングを行う海外での事例や、実際の店舗と同じ世界をVRで表現し、買い物シミュレーションを行うアイトラッキングなどの事例も紹介された。
 アイトラッキングによる分析結果は、色の変化で視線の集中した箇所が分かる「ヒートマップ」、視線の集中した箇所のみが暗闇から浮かび上がって見える「フォーカスマップ」、複数ある対象物の中で何番目に見たのか、何秒見たのか、何回見たのか、何人中何人見たのか、という数字が表示される「KPI」など、様々な分析画面で確認できる。
またアイトラッキングは、ニューロマイニングシステムと併用することで、目線と脳波による分析が可能に。人が、見ている対象物にどのような感情を抱いているのか(・瞬間的興奮・持続的興奮・フラストレーション・リラックス・退屈など)データ表示でき、より高度な分析も行える。