印刷物に可変情報を埋め込む 既存商業オフ輪の性能を活かして
2015年05月14日
印刷物に可変情報を埋め込む
既存商業オフ輪の性能を活かして
新たなバリアブル企画と効果分析のツール開発が今後の課題

 デジタル印刷機の最大の特徴となるバリアブル機能が注目を集め可変情報を活かした新たな印刷商品が誕生している。しかし印刷面を走査印字する機構から、高速・大量印刷を主眼とする分野では不向きとみられてきた。
 デジタルによる可変情報印刷と、オフ輪のスピード性を活かすために、印字幅は10センチ前後と制約されるが、新聞輪転や商業輪転のスピードに追従する独立型インクジェットヘッドが開発され、既存輪転機に追設して、スピード性と品質、バリアブル印刷機能を併せ持つハイブリッドデジタルプリントが確立され、連帳デジタル印刷機や既存オフ輪とは異なる市場作りに動き出している。
 欧米の新聞印刷から始まったハイブリッドデジタル印刷が、今年に入り日本市場でも、中日新聞や四国新聞が採用し始めている。商業印刷の分野でも、今回、JP展における「バリアブルスタンプラリー」に協賛する形でスタートを切る(株)高速オフセットが、商業印刷分野では日本初となるProsperS10を2基追設して未開拓のバリアブル販促企画による新たな市場づくりに進もうとしている。
 これまでの印刷物を受託する営業に加えて、消費者のニーズを、おみくじやQRコード、クーポン券を可変印刷するアイデアと企画で需要を創りだす動きとして各方面からの注目を集めている。(2015年5月14日号掲載)