新聞印刷向け完全無処理サーマルCTPを発売
2015年06月10日
富士フイルム
新聞印刷向け完全無処理サーマルCTPを発売

7月中旬からFFGS経由で
省資源FUJIFILM SUPERIAラインで

 富士フイルム株式会社(社長:中嶋成博)は、国内初となる新聞印刷向け完全無処理サーマルCTPを7月中旬より、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社を通じて発売する。同製品は、富士フイルムが新聞用サーマルネガプレートの開発で長年培ってきた独自技術をベースに、商業印刷向け完全無処理サーマルCTPプレート「XZ『界面制御技術』などを活用し、オフセット分野向け省資源ソリューションの新ブランドFUJIFILM SUPERIA」のラインアップとして開発を進めてきたもの。新聞社から要望がある「完全無処理CTPプレート」を、他社に先駆けて商品化・市場導入することで、新聞製作における生産効率向上を強力にサポートしていく方針。
 新聞印刷においては、高い紙面品質や生産効率の追求はもちろん、社会的要求である環境・コスト削減への取り組みが、ますます重要になっているが、こうした課題に対して新聞用CTPシステムにおける「高品質と環境性の両立」を追求したソリューションとサーマルネガCTPプレート『HN―NV』、自動現像機ロングライフ化キット『LL―6KIT』、廃液削『XR―2000/5000』などから成る『ECONEX NEWS SYSTEM』を提供してきている。「アブレーションフリー」「優れた印刷適性(耐刷力、水を絞った際の汚れにくさ、版エッジの汚れにくさ)」「信頼性」などの点で高く評価され、国内トップの導入実績を有している。
 商業印刷分野では、資材や工数などのムダをなくし、コスト削減・生産性向上を図り、企業全体の利益アップにつなげていく省資源ソリューションの中で、全方位的な省資源効果を発揮するシステムとして完全無処理CTPプレート『XZ―R』をラインアップ。優れた品質と抜群の環境性を両立させた総合性能が評価され、国内約450社、ワールドワイドで約3000社に導入されている。
 今回新たに発表する新聞用無処理プレートは、富士フイルムがこれらのソリューションで培ってきた知見や評価技術を活かしながら、『ECONEX NEWS SYSTEM』の環境性をさらに追求し、新聞〝究極の省資源ソリューション〟として開発を進めてきたもので、同社が提唱する〝5つの省「省材料」(用紙やインキなどの資材の削減)、「省工数」(工程短縮・時間短縮)、「省エネルギー」(電気やガスの使用量削減)、「省排出」(薬品廃液やVOCなどの排出)、「省ウォーター」(水使用量の削減)のすべてに貢献する。
 『HN―NV』で採用した高速重合技術および砂目技術「MGV」、エッジ裁断技術で実績のある界面制御技術を高い次元で融合させることにより、露光後にガム現像などの処理を一切必要としない「完全無処理」と、新聞印刷に求められる「高耐刷力」、そして、印刷資材に求められる「優れた刷り出し安定性」を同時に実現しているのが特長。
 【新聞用完全無処理CTPプレートの主な特長】
○処理工程が一切不要
 露光後にガム現像などの処理工程を一切必要としない「完全無処理」のため、処理システムおよび薬品のコスト、メンテナンスの作業負荷やコストが削減でき、工程短縮、省スペース化も実現。
○『HN―NV』と同等の刷り出し性・耐汚れ性
 印刷資材に左右されず、印刷機でのスピーディーな機上現像を実現。従来の有処理プレートと同等の印刷立ち上がり・耐汚れ性を発揮。
○万全のロングラン性能
 富士フイルム独自の高速重合技術により、高品位な画像形成と従来プレート同等の万全のロングラン性能を実現。また、アブレーションフリーのため感光層の飛散がなく、CTPセッターなどの光学機器汚染の心配が不要。
○優れた印刷適性
 支持体表面処理技術の一つの理想形として定評のある「MGV砂目」をベースに、親水性をさらに向上させたことで、「水を絞った際の汚れにくさ」等、優れた印刷適性を発揮。
○エッジ汚れを抑制
 製造ラインにおける超精密エッジ裁断技術により、プレートの端部にインキが付着する「エッジ汚れ」の発生を抑制。(2015年6月10日号掲載)