新ブランド「FUJIFILM SUPERIA」を提供開始
2015年05月30日


利益アップに貢献するオフセット分野向け省資源ソリューション
新ブランド「FUJIFILM SUPERIA」を提供開始

「スーペリア」の名称で全世界に
高品質と環境性に「収益性」を加え

 富士フイルム株式会社(社長:中嶋成博)は、「省資源」をメインコンセプトにした刷版工程・プレスルーム向けソリューションを、世界共通の新ブランド「FUJIFILM SUPERIA」(フジフイルム スーペリア)の名称でグローバル展開を図るため、4月7日から12日まで中国・広東現代国際展覧センターで開催された「PRINT CHINA2015」に初出展したのを皮切りに世界各国での提供を開始した。
 富士フイルムのコーポレートスローガン「Value from Innovation」に基づき、これまで追求してきた「安定した高品質・優れた環境性」という価値に加え、オフセット印刷業界向けに「確実な収益性アップ」をもたらすという切り口で新たな価値を提供するソリューションといえるもの。
 「省資源」はこれまで、資源を大切にするという環境配慮の観点で取り組まれてきた。環境への配慮は、CSRの一貫として、企業の最も重要な活動の一つとなっているが、この考えをさらに一歩発展させ、オフセット印刷会社で使われる用紙・インキなどの主資材の節減や、作業の効率化、工数の消減などによって生み出されるコスト消減効果という収益性改善という側面にも着目している。
 経営的な視点から、企業基盤強化のための「省資源」を「省資材」「省工数」「省エネルギー」「省排出」「省ウォーター」の5つの〝What〟にカテゴリー分けし、これらを実現するための〝How〟を、刷版工程・プレスルーム向け製品群を中心に改めて体系化している。
 5つのカテゴリーに分けられたソリューションは次の通り。
 ■完全無処理サーマルCTPプレート
 アルカリ現像やガム処理などの処理工程が一切不要という「完全無処理」に加え、High Productivity/High Speed/High Quality/High Definitionを同時に追求。品質・生産性・環境性・経済性の全てを高レベルで兼ね備えた、いわばオフセット用CTPの究極形として国内外で高く評価され、現在までにワールドワイドで約3000社、国内では約450社に導入されている。
 完全無処理プレートの全方位的な性能を支えているのは、富士フイルム独自の支持体表面処理技術を活用した「MULTIGRAIN構造」(MGV砂目)。無処理プレートでは、従来のMULTIGRAINを1段と進化させ、さらなる親水性向上を達成。より水を絞れるようになり、耐汚れ性が高まり、優れた印刷品質・刷りやすさを実現している。
 さらに「FPD(Fine Particle Dispersion)技術」および「RSS(Rapid Stable Start―up)技術」をあらたに投入している。FPD技術は、感光層に特殊な微粒子を分散させることで、画像形成性と画像部強度を同時に確保。RSS技術は、「画像部の強度」と「比画像部の除去性」の相反する性能を両立させ、印刷機上で高速かつ安定した画像形成を可能にしている。これらの高度な独自技術の相乗効果により、印刷条件に左右されない、抜群の信頼性を実現している。
 ■有処理サーマルCTPシステム
 再現性・刷りやすさ・耐刷性に優れたプレートと、低補充・低廃液・高安定の自動現像システムの組み合わせにより、「最高レベルの印刷品質」と「歴然とした省資源効果」を提供する。またアルミ表面処理技術「MULTIGRAIN」や、塗布技術「MULTI―Coating」などの独自技術により、高品質な網点の安定的な再現を実現し、印刷時の汚れにくさと耐刷性を両立させたほか、最適な水・インキバランスを実現。さまざまな印刷条件下で「水を最適に絞った印刷」を可能にし、インキ使用量の最適化、インキ乾燥性の向上、色再現の安定化など刷版・印刷から後加工までのトータルな生産効率アップに大きく寄与する。
 処理システムには、先進のZACテクノロジーを採用。現像カスを発生させない現像・補充液技術と、CTPプレートに投入された特殊表面処理技術、耐薬品性に優れた重層塗布技術の相乗効果により、処理液感度を常に安定維持できる「抜群の処理安定性」と、「圧倒的なロングバスライフ」を達成。その結果、CTP工程における「低補充・低廃液」「メンテナンス性の大幅な向上」を実現している。
 ■湿し水・印刷関連薬品
 長年にわたる技術サポートを通じて印刷現場を熟知し、さらに国内外の印刷薬品メーカーとのM&Aにより広範なノウハウを蓄積してきた富士フイルムは、印刷工程で生じる様々な課題に対し、豊富な薬品ラインアップの中から最適な製品を提供する。これらの印刷関連薬品は「高い安全性」と「優れた使用効果」を両立させているのが特徴。
 印刷品質の維持において重要な役割を果たす「湿し水」は、インキ中に入る水量を最適にコントロールする「加乳化抑制技術」をはじめ、砂目の親水化を基に付着・蓄積していく汚れを除去する「Grain Refreshing技術」など、富士フイルム独自技術を複合的に投入することで、ローラー汚れやグレージング、ローラーストリップ、紙粉付着、ブランパイリングといった印刷トラブルを確実に抑制し、品質安定化、印刷機稼働率アップに大きく寄与。その効果により枚葉・輪転を問わず、多くのユーザーから高い評価を得ている。
 ■ワークフローシステム
 製造工程の要となるワークフローシステム「XMF」では、作業の効率化・工程数の削減を実現する自動化機能や、品質安定化・材料コスト削減に直結する機能など、さまざまな観点から「工程全体の最適化」に寄与する高度な技術を盛り込んでいる。
 中でも、標準搭載の「インキ削減機能」は、透明効果やオーバープリントなどのグラフィック処理を含めた印刷品質を維持しながら、インキ使用量を確実にセーブすることが可能。さらに富士フイルム独自の網点精製技術を応用したFMスクリーニング・高精細AMスクリーニングを併せて活用することで、「品質向上とインキ量削減の両立」が、より高いレベルで実現する。
 ■印刷工程改善サポート
 版材や湿し水を実際に印刷で使用する際に、その性能が最大限に発揮されるよう、印刷工程の最適化を多角的にサポートするコンサルティングも実施している。
 刷版生産拠点である吉田南工場でQC活動から得たノウハウなども活かしながら、印刷機や湿し水などの状態を診断・分析し、その結果を基に、メンテナンス方法や各種設定の見直しなど、印刷工程の改善活動をきめ細かくサポートすることで、品質の安定化、生産性の向上、材料・エネルギーコストの削減につなげていく。またJapan ColorやG7などの業界標準色の運用および認証取得の支援により、「標準化」による作業効率・コスト削減もサポートしていく。(2015年5月30日号掲載)